アンダーマイニング効果とは?
あんだーまいにんぐこうか
「効果」の用語まとめを見るアンダーマイニング効果とは、もともと自発的に楽しんでいた活動に外部から報酬が与えられることで、内発的な動機づけが失われてしまう心理現象のことです。
アンダーマイニング効果(undermining effect)とは、内発的動機づけ(自分の内側から湧き出る好奇心・楽しさ・達成感)によって行っていた活動に対し、外部から報酬(金銭・評価・賞品など)が付与されることで、その活動への興味や自発性が低下してしまう現象です。過正当化効果とも呼ばれます。
この現象は1973年にマーク・レッパーらの実験によって広く知られるようになりました。絵を描くことが好きな子どもたちを3グループに分け、一方には賞品を約束し、もう一方には突然賞品を与え、残りには何も与えない条件で絵を描かせたところ、賞品を事前に約束されたグループでは実験後の自発的な描画時間が著しく減少しました。
アンダーマイニング効果が生じる理由として、自己決定理論では以下のように説明されます。
- 外部報酬が加わると、行動の原因が「自分がやりたいから」から「報酬のため」へと帰属先が移る
- 行動の自律性・自己決定感が失われる
- 報酬がなくなると活動の意味も感じられなくなる
この効果は教育・職場・育児の現場で重要な示唆を持ちます。好奇心で取り組む子どもに過度な褒美を与えることや、仕事の喜びを感じている社員を過剰な外的インセンティブで管理することは、長期的なモチベーション低下を招く可能性があります。内発的動機を守る環境設計が、持続的な意欲につながるとされています。
使い方・例文
読書が好きだった子どもに「本を読んだらお小遣いをあげる」と約束したところ、報酬がなくなった途端に本を読まなくなった、という場面はアンダーマイニング効果の典型例です。
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