アレクサンドル・ゲルツェンとは?
あれくさんどるげるつぇん
アレクサンドル・ゲルツェンは、19世紀ロシアの思想家・作家で、自由主義とロシア社会主義の父として知られる亡命知識人です。
アレクサンドル・イワノビッチ・ゲルツェン(Aleksandr Ivanovich Herzen、1812〜1870)は、ロシアの思想家・文筆家・革命的活動家です。ロシアにおける自由主義・社会主義思想の形成に大きな役割を果たし、「ロシア社会主義の父」とも呼ばれます。
モスクワの貴族の庶子として生まれたゲルツェンは、若くしてロシアの専制政治に反感を抱き、西欧の啓蒙思想・社会主義・個人の自由に傾倒しました。政治活動への関与から何度か流刑に処された後、1847年に西欧へ亡命し、その後生涯をロンドンやジュネーヴで過ごしました。
1853年にロンドンで設立した「自由ロシア印刷所」から発行した政治雑誌『鐘(コロコル)』は、ロシア国内でも秘密裏に読まれ、農奴解放や政治改革を求める世論形成に影響を与えました。
主著『我が過去と思索』は、19世紀ロシア・ヨーロッパの政治文化を生き生きと描いた回想録であり、文学的にも高い評価を受けています。
ゲルツェンはロシアの農村共同体(ミール)に社会主義の萌芽を見出し、西欧的な資本主義を経ずにロシア独自の社会主義へ進む道を模索した点で、後のナロードニキ運動に先鞭をつけました。
使い方・例文
ロシア思想史や19世紀ヨーロッパの革命運動について学ぶとき、ゲルツェンの名前と彼が発行した雑誌『鐘』が、ロシアの自由主義運動を語る重要な文脈として登場します。
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