アニェス・ヴァルダとは?
あにぇすゔぁるだ
アニェス・ヴァルダはフランスのヌーヴェルヴァーグを代表する映画監督で、女性監督の先駆者として映画史に名を刻みます。
アニェス・ヴァルダ(Agnès Varda、1928〜2019年)は、ベルギー生まれのフランス人映画監督・写真家です。映画学校を経ずに独学で映像を学び、1955年に長編デビュー作『ラ・ポワント・クールト』を発表しました。この作品はフランス・ヌーヴェルヴァーグの先駆けとも位置づけられ、従来の商業映画の文法を破る実験的な手法が注目されました。
ヴァルダの作品の特徴は個人的な視点と社会批評の融合にあります。女性・老い・孤独・移民・貧困といったテーマを、詩的でありながら鋭い視点で描き続けました。またドキュメンタリーと劇映画の境界を自由に越境し、晩年はインスタレーションアートにも取り組みました。
主な作品には次のものがあります。
- 『5時から7時のクレオ』(1962年)——リアルタイムで進む女性の心理ドラマ
- 『幸福』(1965年)——表面上は幸せに見える家族の陰を描いた問題作
- 『冬の旅』(1985年)——カンヌ金獅子賞受賞のロードムービー
- 『顔たち、ところどころ』(2017年)——アーティストJRとの共同作業を記録したドキュメンタリー
2017年にはアカデミー名誉賞を受賞し、90歳を超えても精力的に創作活動を続けた姿は多くのクリエイターに勇気を与えました。「ヌーヴェルヴァーグの祖母」と称される一方、女性監督の地位向上にも長年尽力しました。
使い方・例文
「アニェス・ヴァルダの映画は、主人公の感情を説明するのではなく観客に委ねる余白が多く、見終わった後も長く考えさせられる」というように、映画論や監督論の文脈で使われます。
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