アドルフ・フォン・ティルピッツとは?
あどるふふぉんてぃるぴっつ
アドルフ・フォン・ティルピッツは、ドイツ帝国海軍の大拡張を主導し、イギリスに対抗する強力な艦隊を建設したドイツの海軍元帥です。
アドルフ・フォン・ティルピッツ(Alfred von Tirpitz、1849〜1930年)は、ドイツ帝国海軍の軍人・政治家で、海軍大臣として長期にわたりドイツ海軍の大拡張を推進した人物です。彼の政策はイギリスとの建艦競争を激化させ、第一次世界大戦勃発の一因ともなりました。
ティルピッツが海軍大臣に就任した1897年以降、ドイツは大規模な艦隊建設計画(ティルピッツ計画)を開始しました。彼はマハンのシーパワー論に強く影響を受けており、強大な戦艦艦隊こそがドイツを世界的な大国にする鍵と信じていました。この結果、ドイツ海軍は急速に拡大し、当時世界最強を誇ったイギリス海軍との軍備競争が始まりました。
この建艦競争はイギリスの警戒感を高め、イギリスとフランス・ロシアの同盟(三国協商)の形成を促す一因となりました。また、第一次世界大戦中には無制限潜水艦作戦を推進し、商船を含む連合国側の船舶攻撃を主張しましたが、アメリカの参戦を招く懸念から当初は採用が見送られました。主な業績は次の通りです。
- ティルピッツ計画によるドイツ海軍大拡張
- 対英戦艦建造競争の主導
- 無制限潜水艦作戦の推進論者
- 長期にわたる海軍大臣在任
ティルピッツは20世紀初頭の国際関係を語る際に欠かせない人物で、軍拡が国際的緊張を生む典型例として歴史に刻まれています。
使い方・例文
「ティルピッツの建艦計画はドイツの海軍力を飛躍的に増強したが、同時にイギリスとの関係悪化も招いた」という形で、第一次世界大戦前史の説明でよく登場します。
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