アシャンティとは?
あしゃんてぃ
アシャンティとは、現在のガーナ中南部を中心に栄えた西アフリカの王国・民族集団で、独自の政治制度と文化を持つ人々です。
アシャンティ(Ashanti / Asante)とは、西アフリカのガーナ共和国中南部に位置するアシャンティ州を中心に居住する民族集団、およびその祖先が築いたアシャンティ王国を指します。クマシを首都とするアシャンティ王国は17世紀末に成立し、19世紀には西アフリカ屈指の強国として繁栄しました。
アシャンティの政治制度の象徴が「黄金の腰かけ(ゴールデン・ストゥール)」です。これは王権の正統性と民族の魂が宿るとされる神聖な玉座で、王であっても直接座ることは許されず、民族の精神的統一の象徴として今日も大切に保管されています。王(アサンテヒネ)を頂点とした中央集権的な政治体制を持ち、周辺諸族を統合した強力な連合国家を形成していました。
アシャンティは金産出地帯に位置しており、豊かな金資源を背景に大西洋奴隷貿易においても大きな役割を果たしました。また、「ケンテ布」と呼ばれる鮮やかな色彩の手織り布は、アシャンティを代表する文化的産品として現在も世界的に知られています。
19世紀にはイギリスとの間で複数回にわたるアシャンティ戦争を戦い、最終的に1902年にイギリスの保護領となりました。ガーナ独立(1957年)後もアシャンティ王国の伝統は維持されており、現代でも王位継承や伝統儀礼が受け継がれています。
使い方・例文
ガーナの式典や祝祭では、アシャンティ伝統のケンテ布をまとった人々が集まり、黄金の腰かけにまつわる儀礼や太鼓の演奏が行われる場面が見られます。
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