アウフタクトとは?
あうふたくと
アウフタクトとは、楽曲が強拍(第1拍)より前の弱拍から始まる形式のことで、「弱起」とも呼ばれる音楽用語です。
アウフタクト(Auftakt)はドイツ語で「拍へ向かう」という意味を持ち、音楽において小節の第1拍(強拍)よりも前の弱拍から曲やフレーズが始まる形式を指します。英語では「anacrusis(アナクルーシス)」、日本語では「弱起(じゃっき)」とも言います。
多くの楽曲は小節の頭(強拍)から始まりますが、アウフタクトでは最初の小節が不完全な形(1拍または数拍のみ)で始まり、その分を最後の小節で補う構造になります。こうすることで旋律に自然な「助走感」や「期待感」が生まれ、聴き手を次の強拍へと引き込む効果があります。
アウフタクトが使われる主な場面
- 民謡・童謡(「ふるさと」「うさぎとかめ」など)
- ドイツ語圏の歌曲(リート)
- 行進曲・ダンス音楽のテンポ感を作るイントロ
- 楽器演奏のブレス(息継ぎ)のタイミングと連動した旋律の出だし
指揮者はアウフタクトの前に「予備拍」を示す動作を行い、演奏者が一斉に発音できるよう合図します。作曲・編曲・演奏解釈においてアウフタクトを意識することは、フレージングの自然さと表現力を高めるうえで重要です。
使い方・例文
「ジングルベル」の冒頭「Jin-gle」は小節の最後の弱拍から始まるアウフタクトの典型例で、次の強拍「bells」へと自然に向かう流れが生まれています。
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