けあらしとは?
けあらし
けあらしとは、冷え込んだ朝に川や湖の水面から立ち上る白い霧のことで、気象現象の一つです。
けあらし(気嵐)とは、冬の厳しい寒気の中で、比較的暖かい水面から水蒸気が蒸発し、冷たい空気に触れて急速に凝結することで発生する霧状の現象です。川・湖・海など水辺でよく観察されます。
発生のしくみは次のとおりです。水温が気温よりも高い状態のとき、水面から蒸発した水蒸気が上空の冷気に冷やされ、細かい水滴となって白い煙のように漂います。気温と水温の差が大きいほど、より濃く壮観なけあらしが生じます。特に晴れて風の弱い早朝に発生しやすく、日が昇って気温が上がると自然に消えていきます。
観察できる場所としては、北海道の阿寒湖・屈斜路湖、長野県の諏訪湖、群馬県の吾妻川などが有名で、幻想的な景観として写真撮影の名所にもなっています。英語では「steam fog(スチームフォグ)」や「Arctic sea smoke(北極海煙)」とも呼ばれます。
気象学的な意義として、けあらしは水面と大気の熱交換が活発に行われているサインであり、局地気象の研究にも活用されています。また、日本では冬の風物詩として俳句の季語にも用いられ、「気嵐」という漢字表記でも親しまれています。
使い方・例文
真冬の夜明け、川面から白い靄がもくもくと立ち上る光景が見られたとき、「今朝はけあらしが出ている」と表現します。北国の朝の風景描写や、自然現象を紹介する場面でよく登場する言葉です。
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