お彼岸とは?意味・時期・すること・おはぎの由来をわかりやすく解説
公開 2026年7月23日
お彼岸とは
お彼岸とは、春分の日と秋分の日をそれぞれ「中日(なかび)」として、その前後3日間を含めた計7日間のことをいいます。春の彼岸を春彼岸(はるひがん)、秋の彼岸を秋彼岸(あきひがん)と呼び、日本では古くから先祖の供養を行う大切な時期とされてきました。
「彼岸」という言葉の意味と由来
「彼岸」とはもともと仏教用語で、サンスクリット語の「パーラミター(波羅蜜多)」を漢語に訳した言葉です。迷いや苦しみに満ちたこの世(此岸・しがん)に対して、煩悩を離れた悟りの境地であるあの世(彼岸)を指します。春分・秋分は太陽が真東から昇り真西に沈む日であり、西方に位置するとされる極楽浄土へ最も通じやすい時期だと考えられたことから、先祖供養の行事と結びつきました。日本でお彼岸が定着したのは平安時代ごろとされており、江戸時代には庶民にも広く浸透しました。
お彼岸にすること
お彼岸の期間中にもっとも一般的に行われるのがお墓参りです。お墓を清め、花や線香、食べ物をお供えして先祖の霊を供養します。また、お寺では彼岸法要(ひがんほうよう)が営まれることも多く、家族でお参りする風習が各地に根付いています。
お供え物として有名なのがおはぎ(牡丹餅)とぼたもち(牡丹餅)です。もち米をあんこで包んだこの和菓子は、春彼岸には春に咲く「牡丹(ぼたん)」にちなんでぼたもち、秋彼岸には秋に咲く「萩(はぎ)」にちなんでおはぎと呼び分けることがあります。あんこに使う小豆の赤い色には邪気を払う力があると信じられてきたことも、お供えとして親しまれてきた理由のひとつです。
お彼岸の意味合い
お彼岸は単なる先祖供養の行事にとどまらず、自分自身が「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼ばれる布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の6つの徳目を実践する期間とも位置付けられています。忙しい日常から離れ、命をつないでくれた先祖に感謝し、自らの生き方を振り返る機会として、現代においても多くの人々に大切にされている行事です。