MEO衛星とは?
めおえいせい
MEO衛星とは、高度2000〜3万5000km程度の中軌道を周回する人工衛星で、GPSなどの測位衛星や一部の通信衛星がこの軌道を利用しています。
MEO衛星(Medium Earth Orbit satellite)は、地球の高度2000kmから約3万5000km(静止軌道高度)未満の中軌道を周回する人工衛星の総称です。低軌道(LEO:高度2000km未満)と静止軌道(GEO:約3万5786km)の中間に位置し、それぞれの長所を部分的に兼ね備えています。
MEOで最もよく知られた利用例は衛星測位システムです。アメリカのGPS、欧州のGalileo、ロシアのGLONASS、中国のBeidouはいずれもMEO衛星を核として測位精度を確保しています。高度が適度に高いため、少数の衛星(GPS本体では24機前後)で地球全体をほぼカバーできる効率の良い配置が可能です。
MEO衛星の主な特徴は以下の通りです。
- LEO衛星より高度が高いため、1機あたりのカバレッジが広い
- GEO衛星より低いため、電波の往復時間(遅延)が短い
- 測位・航法分野で世界規模のインフラを形成している
- 通信分野ではO3b(現SES)がブロードバンドサービスにMEOを活用
LEOコンステレーション(Starlinkなど)の台頭により通信分野ではLEOが注目されていますが、MEOは測位システムの主力として今後も不可欠な軌道であり続けます。また放射線帯(ヴァン・アレン帯)が存在する高度との兼ね合いから、衛星の電子部品の耐放射線設計が重要な技術課題となっています。
使い方・例文
スマートフォンやカーナビがGPSで現在地を測位する際、受信している電波はMEO軌道を周回する複数のGPS衛星から送られてきています。また船舶の通信サービスにO3b(MEO軌道)が使われるケースも、MEO衛星の具体的な活用場面です。
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