Kerberosとは?
けるべろす
Kerberosとは、ネットワーク上で安全に認証を行うためのプロトコルで、チケットと呼ばれる仕組みによってパスワードを都度送らずにサービスを利用できる技術です。
Kerberos(ケルベロス)は、オープンなネットワーク環境において安全な認証を実現するためのネットワーク認証プロトコルです。マサチューセッツ工科大学(MIT)のAthenaプロジェクトで開発され、現在はRFCで標準化されています。名前はギリシャ神話の冥界の番犬「ケルベロス」に由来します。
Kerberosの基本的な仕組みは「チケット」と「鍵配布センター(KDC)」を中心に構成されます。ユーザーが一度KDCに対して認証を行うと、チケット発行チケット(TGT)が発行されます。以後は各サービスにアクセスする際、KDCにTGTを提示してサービスチケットを取得し、パスワードを再入力することなくサービスを利用できます。この仕組みをシングルサインオン(SSO)といいます。
主な特徴は以下の通りです。
- パスワードをネットワーク上に平文で流さない
- チケットには有効期限があり、セキュリティリスクを限定できる
- 相互認証により、クライアントとサーバーの双方が正当性を確認できる
- リプレイ攻撃への対策が組み込まれている
Kerberosは現在、Microsoft Active DirectoryやLinux/UNIXのエンタープライズ環境で広く利用されており、企業内ネットワークの認証基盤として中心的な役割を担っています。
使い方・例文
企業のWindowsドメイン環境では、社員がパソコンにログインすると自動的にKerberos認証が行われ、以後は社内のファイルサーバーやメールサーバーにパスワード入力なしでアクセスできます。
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