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酒井田柿右衛門とは?

さかいだかきえもん

酒井田柿右衛門は、佐賀県有田の赤絵磁器を代表する陶芸家の世襲名称で、乳白色の素地に鮮やかな赤を基調とした色絵を施す「柿右衛門様式」で知られています。

酒井田柿右衛門(さかいだかきえもん)は、佐賀県有田で赤絵色絵磁器の技術を世代を超えて継承する陶芸家の世襲名称です。初代柿右衛門は17世紀中頃(江戸時代前期)に日本で初めて上絵付けによる赤絵磁器の焼成に成功したとされ、有田の色絵磁器の祖として称えられています。

柿右衛門様式(かきえもんようしき)の最大の特徴は「濁手(にごしで)」と呼ばれる乳白色の素地にあります。この乳白色の肌は原料の調合と焼成条件の工夫によって生み出され、その上に赤・青・緑・黄などの上絵の具で花鳥・草木などの文様が余白を活かした大らかな構図で描かれます。この白地に鮮やかな彩りというスタイルは、17世紀後半にヨーロッパへ輸出されると非常に高く評価され、ドイツのマイセン窯などがこの様式を模倣した磁器を制作したほどです。

現在の酒井田柿右衛門(十五代)は、柿右衛門様式の伝統を守りながら現代的な作品も発表しています。十四代(1934〜2013)は「色絵磁器」の分野で人間国宝に認定されました。濁手の再現と維持は現代でも困難な技術であり、その習得と伝承が家系最大の使命となっています。

使い方・例文

「ヨーロッパの磁器博物館には酒井田柿右衛門様式の影響を受けたマイセン焼が多数収蔵されており、その輸出磁器としての歴史的重要性が学術的にも研究されています。」

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