迎え火とは?
むかえび
迎え火とは、お盆の入りに先祖の霊を自宅へ導くために門口などで焚く火のことです。
迎え火とは、日本のお盆(盂蘭盆会)の期間中に、先祖の霊があの世から帰ってくるのを道案内するために焚く火のことです。一般的にお盆の入りにあたる8月13日(または地域によっては7月13日)の夕方、自宅の門口や玄関先、墓前などで麻の茎(おがら)などを燃やす習慣です。
この風習は、先祖の霊がこの世とあの世の境を迷わず渡れるよう、火を目印にして誘い導くという考えに基づいています。仏教的な観念と日本古来の祖霊信仰が結びついて形成された文化で、仏教が日本に広まった奈良・平安時代ごろから定着したとされています。
迎え火の具体的な形式は地域によって異なります。
- おがら(麻の茎)を庭や門口で燃やす(最も一般的)
- 墓前で火を灯し、その火を提灯に移して家まで持ち帰る
- 精霊馬(きゅうりやなすで作った馬・牛)を飾り、霊の乗り物として用意する
- 盆提灯を玄関に飾り、長期間灯してお迎えの目印とする
現代の都市部では火を焚く環境が整いにくいことも多く、簡略化されて線香や提灯だけで済ませる家庭も増えています。それでも迎え火の精神は日本人の先祖供養の心として今も受け継がれ、お盆を彩る大切な風習のひとつです。
使い方・例文
8月13日の夕暮れどき、玄関前でおがらに火をつけ、「どうぞ迷わずお帰りください」と手を合わせながら先祖の霊を出迎えます。
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