認知主義心理学とは?
にんちしゅぎしんりがく
認知主義心理学とは、人間の思考・記憶・問題解決などの内的な心の働きを科学的に研究する心理学の立場です。
認知主義心理学(Cognitive Psychology)とは、人間の心を「情報処理システム」として捉え、知覚・注意・記憶・言語・思考・問題解決・意思決定などの認知過程を科学的に研究する心理学の分野です。
20世紀前半に行動主義心理学が主流を占めていた時代、心理学は「観察可能な刺激と反応」のみを研究対象としていました。しかし1950〜60年代にかけて、コンピュータ科学や言語学(ノーム・チョムスキーの生成文法など)の影響を受け、行動の背後にある内的な心の処理過程を解明しようとする「認知革命」が起きました。この転換を主導した研究者の一人がウルリック・ナイサーで、1967年に著書『認知心理学』を刊行しました。
認知主義心理学の主な研究テーマには以下のものがあります。
- 作業記憶・長期記憶の仕組みと忘却のメカニズム
- 問題解決・推論・判断における認知バイアス
- 言語の理解と産出のプロセス
- 注意の選択的配分と集中のメカニズム
認知主義の考え方は教育心理学にも大きな影響を与え、「どのように知識を構造化すると記憶・理解しやすいか」という学習理論の基礎となっています。また、AIの設計や認知症研究など、幅広い分野に応用されています。
使い方・例文
テスト勉強のときに「繰り返し思い出す練習(検索練習)が記憶定着に効果的」と言われる根拠は、認知主義心理学の記憶研究に基づいています。
この用語をシェア
最終更新: