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補体とは?

ほたい

補体とは、免疫系において抗体白血球とともに病原体を排除するはたらきをもつタンパク質群で、自然免疫の重要な構成要素です。

補体(ほたい、complement)とは、血清中に存在する一群のタンパク質の総称で、免疫反応を「補完(complement)」する役割から名づけられました。主に肝臓で合成され、通常は不活性な状態血液中を循環しています。

補体が活性化する経路には主に3つあります。

  • 古典経路:抗体抗原の複合体によって活性化される
  • レクチン経路:病原体表面の糖鎖をレクチンが認識して活性化する
  • 副経路(第二経路):病原体表面に直接結合して活性化する

これらの経路はいずれも最終的に「膜侵襲複合体(MAC)」を形成し、細菌の細胞膜に穴を開けて破壊します。また補体には、病原体をオプソニン化して食細胞(マクロファージや好中球)に食べやすくする作用や、炎症反応を促進するはたらきもあります。

補体系の機能が低下したり欠損したりすると、細菌性感染症(特に髄膜炎菌や肺炎球菌など)に対する抵抗力が著しく低下します。一方、補体が過剰に活性化すると自己免疫疾患や炎症性疾患を引き起こすこともあり、そのバランスが重要です。

使い方・例文

「補体は自然免疫の最前線で病原体に素早く対応するタンパク質群であり、医学・免疫学の講義で抗体とセットで解説されます。」

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