袁世凱とは?
えんせいがい
袁世凱とは、清末から中華民国初期にかけて活躍した中国の政治家・軍人で、清朝の実力者として辛亥革命後に初代中華民国大総統となった人物です。
袁世凱(えんせいがい、1859〜1916年)は、清朝末期から中華民国初期にかけて中国政治の中枢を担った軍人・政治家です。河南省項城の出身で、科挙には合格しなかったものの軍歴を通じて頭角を現しました。
朝鮮への派遣や近代的軍隊「新建陸軍」の創設など、清朝の近代化に貢献しましたが、その過程で強大な軍事的・政治的基盤を築きました。1898年の戊戌の変法(明治維新を手本とした改革運動)では、光緒帝側の密告を行ったとされ、保守派の西太后による弾圧に加担したとも評価されています。
1911年の辛亥革命では、南北の調停役として巧みに立ち回り、清朝最後の皇帝・宣統帝(溥儀)に退位を迫る一方で、革命派の孫文とも交渉を進めました。その結果、1912年に中華民国の初代臨時大総統に就任しました。
しかし権力掌握後は独裁色を強め、国会を解散し反対勢力を弾圧しました。1915年には「洪憲帝制」を宣言して皇帝に即位しようとしましたが、国内外の猛烈な反発を受けて帝制を撤回し、翌1916年に失意のうちに死去しました。
その評価は今日も分かれており、近代化を推進した実力者という側面と、独裁・帝政回帰を目論んだ人物という側面が共存しています。
使い方・例文
中国近代史の授業や書籍で、辛亥革命・清朝滅亡・中華民国成立を語る際に必ず登場します。「中国近代史の梟雄」として語られることが多い人物です。
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