菊池正士とは?
きくちせいし
菊池正士は、電子線回折の実験で量子力学の基礎を実証した日本の物理学者です。
菊池正士(1902〜1974)は、昭和期の日本を代表する実験物理学者であり、電子線の波動性を示す「菊池線」の発見で国際的に名を知られています。
1928年、菊池は電子線を結晶に照射した際に生じる特徴的な回折縞を発見しました。この縞模様は「菊池線(Kikuchi lines)」と呼ばれ、電子が波としての性質を持つことを明確に示す実験結果として、ド・ブロイの物質波理論・量子力学の実験的裏付けとして高く評価されました。
菊池の主な経歴と業績は次の通りです。
- 東京帝国大学で物理学を学び、仁科芳雄の指導を受ける
- 1928年、電子線の結晶散乱実験で菊池線を発見
- 大阪大学教授、後に総長を務める
- 原子核物理・加速器の研究にも尽力
- 文化勲章受章
菊池線は今日でも電子顕微鏡を用いた結晶解析において重要な手法として活用されており、菊池の業績は現代材料科学の基盤を形成する一角を担っています。
使い方・例文
「電子顕微鏡の解析レポートで、結晶の方位決定に菊池線パターンが用いられていると説明されていました。」
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