織成とは?
しょくせい
織成とは、多様な色糸や金銀糸を緻密に組み合わせて絵模様や文字を表現する、高度な技術を要する高級絹織物の技法です。
織成(しょくせい/おりなし)は、複数の色糸・金糸・銀糸などを巧みに組み合わせ、織物の上に絵画的な文様や図案を表現する絹織物の技法・またはその技法で作られた織物を指します。日本では「綴織(つづれおり)」とほぼ同義で使われることもあり、中国の伝統的な織物技術が奈良・平安時代に伝来したものが日本独自に発展したとされています。
織成の特徴として以下が挙げられます。
- 縦糸を隠すほど横糸を密に打ち込む技法が基本
- 図柄ごとに異なる色の横糸を使い分けることで絵模様を表現する
- 金糸・銀糸を織り込むことで豪華な光沢と立体感が生まれる
- 複雑な文様ほど織るのに多大な時間と技術が必要
能装束・袈裟・帯・打掛など格調の高い衣装や調度品に用いられており、その精緻さから古来より宮廷や寺社の特別な用途に重宝されてきました。西陣(京都)を代表産地とし、伝統工芸士による手作業で今日も生産が続けられています。一点を仕上げるのに数週間から数ヶ月を要することもあり、織物工芸の最高峰のひとつとして評価されています。
使い方・例文
能舞台の装束や格式ある帯地・袈裟などに使われ、伝統的な祭礼衣装や茶道具の袋物にも織成の技法が活かされています。
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