粗面小胞体とは?
そめんしょうほうたい
粗面小胞体とは、細胞内にある膜状の器官で、表面にリボソームが付着しタンパク質の合成・加工・輸送を担います。
粗面小胞体(そめんしょうほうたい、Rough Endoplasmic Reticulum / RER)は、真核細胞内に存在する膜系細胞小器官の一つです。その名の通り、電子顕微鏡で観察すると表面に無数のリボソームが付着しており、これが表面を「粗い」ように見せます。滑面小胞体(SER)と区別してRERと略されることもあります。
粗面小胞体の主な機能はタンパク質の合成・フォールディング・品質管理・輸送です。具体的には次のような流れで働きます。
- リボソーム上でmRNAが翻訳され、新生タンパク質が膜内(内腔)に送り込まれる
- 内腔では特定のタンパク質(シャペロン)の助けを借りて正しい立体構造に折りたたまれる(フォールディング)
- 糖鎖が付加される糖タンパク質への修飾(N結合型糖鎖修飾)も粗面小胞体で始まる
- 正しく折りたたまれたタンパク質はゴルジ体へ輸送され、さらに加工・仕分けされる
粗面小胞体は、分泌タンパク質(ホルモン・酵素・抗体など)や膜タンパク質を合成する細胞(膵臓の腺房細胞、免疫系の形質細胞など)で特に発達しています。小胞体の内腔が正しいタンパク質のみを通過させる品質管理機構(小胞体ストレス応答)は、細胞恒常性の維持や疾患研究においても重要なテーマとなっています。
使い方・例文
高校・大学の生物の授業で「分泌タンパク質は粗面小胞体で合成されてゴルジ体へ運ばれる」という流れを学ぶ場面で登場します。
この用語をシェア
最終更新: