等価等方放射電力とは?
とうかとうほうほうしゃでんりょく
等価等方放射電力とは、アンテナが全方向に均等に電波を放射すると仮定したときの等価的な放射電力を示す電波の指標で、EIRPとも呼ばれます。
等価等方放射電力(Equivalent Isotropically Radiated Power、EIRP)は、送信機とアンテナを組み合わせたシステムが、特定の方向へ実際に放射している電力を、理想的な等方性アンテナ(全方向に均等に電波を放射する仮想アンテナ)に置き換えたときの送信電力で表したものです。
計算式は「EIRP(dBm)= 送信電力(dBm)+ アンテナ利得(dBi)- 給電線損失(dB)」で表されます。たとえば送信電力が20dBm、アンテナ利得が10dBiの場合、EIRPは30dBmとなります。
EIRPが重要な理由は次の通りです。
- アンテナの種類や向きが異なるシステム間で放射電力を統一的に比較できます。
- 無線通信の電波法規制において、特定周波数帯の最大EIRPが規定されており、法令遵守の確認に使われます。
- 無線リンク設計(リンクバジェット計算)でカバレッジや通信品質を見積もる際の基本パラメータです。
Wi-Fi・携帯電話・衛星通信・レーダーなど、あらゆる無線システムの設計と規制において基本的な概念として使われており、電波工学の学習や無線機器の認証申請の場面でも必ず登場する用語です。
使い方・例文
「この無線LAN機器のEIRPは法定上限の20dBm以内に収まっているか確認してください」のように、無線機器の設計・認証・電波法対応の場面で使われます。
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