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皴法とは?

しゅんぽう

皴法とは、中国水墨画において山石・岩肌・樹皮などの質感や立体感を筆の技法で表現する、体系化された描写法の総称です。

皴法(しゅんぽう)は、中国山水画において岩石・山肌・土坡・樹皮などの凹凸・質感・量感を筆の線や点の組み合わせで描き表す技法の体系です。「皴」は肌荒れ・しわを意味する漢字で、自然物の表面の複雑な起伏を筆墨で再現します。

皴法は唐代以降に体系化が進み、宋・元・明・清代を通じて多様な種類が発展しました。それぞれの皴法は特定の地形や画家スタイルと結びついており、以下のような代表的な種類があります。

  • 披麻皴(ひましゅん):麻の繊維のような細い並行線で、柔らかな土山を表現
  • 斧劈皴(ふへきしゅん):斧で割ったような鋭い横線で、硬い岩石の切り立った面を描く
  • 解索皴:縄をほぐしたような曲線で、複雑な岩の裂け目を表現
  • 米点皴:横長の点を積み重ねて、霞がかった山の柔らかさを出す
  • 折帯皴:折り畳んだ帯のような水平の折れ線で、堆積した地層を表現

画家は皴法の習得によって多様な地形・岩質を描き分け、さらに個性的な表現へと発展させました。皴法の選択は画家のスタイルや主題となる風景の特質を反映し、山水画の鑑賞・批評において重要な分析視点となっています。日本の水墨画にも伝わり、独自の展開を見せています。

使い方・例文

山水画の鑑賞や制作において、岩や山の表現を評価・解説する際に皴法という言葉が登場します。「この作品は斧劈皴を用いて、険しい峡谷の硬質な岩肌を力強く表現している」のように使われます。

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