生存分析とは?
せいぞんぶんせき
生存分析とは、ある事象(死亡・故障・再発など)が起きるまでの時間を統計的に分析する手法で、医学や工学で広く使われます。
生存分析(Survival Analysis)とは、ある特定の事象(イベント)が発生するまでの時間に注目した統計的手法です。名称は医学における「患者が生存する期間」の分析に由来しますが、現在は医学・工学・経済学・社会科学など幅広い分野で活用されています。
生存分析の対象となるイベントには、疾患による死亡・手術後の再発・機械の故障・顧客の解約・従業員の離職など多様なものが含まれます。この手法の重要な特性は、「打ち切り(censoring)」と呼ばれるデータの扱いにあります。観察期間中に対象者が追跡不能になったり、研究終了時点でまだイベントが起きていない場合でも、その情報を無駄にせず分析に取り込めます。
生存分析で使われる主な概念と手法には以下のものがあります。
- 生存関数(S(t)):時間tまでイベントが起きない確率を表す関数
- ハザード関数:ある時点でイベントが起きる瞬間的な確率密度
- カプラン・マイヤー法:生存曲線をグラフで推定するノンパラメトリック手法
- コックス比例ハザードモデル:複数の共変量(年齢・治療法など)の影響を評価する回帰モデル
臨床試験では新薬の有効性評価に欠かせない手法となっており、生存曲線の比較から治療法の優劣を判定します。エンジニアリングでは製品の寿命分析(信頼性工学)にも同様の手法が用いられます。
使い方・例文
「新薬の治験では、投与群と対照群の生存曲線をカプラン・マイヤー法で描き、生存分析によって両群の生存期間に有意差があるかを検定します」のように医療統計の文脈で頻繁に登場します。
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