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玄奘とは?

げんじょう

玄奘とは、7世紀中国唐代の仏僧で、インドへの陸路での旅を単独で敢行し、大量の仏典を持ち帰って漢訳した人物です。

玄奘(げんじょう、602年頃〜664年)は、唐代中国仏教僧侶・翻訳家であり、「三蔵法師(さんぞうほうし)」の称号でも知られています。河南省出身で幼少より仏教に帰依し、中国各地で仏典を学びましたが、当時の漢訳仏典に多くの誤りや欠落があることを知り、原典を求めてインドへの旅を決意しました。

629年(または627年)、唐の出国禁止令を犯して長安を出発した玄奘は、中央アジアを経由してインドへ至る陸路を単独でほぼ踏破しました。天山山脈・パミール高原を越える過酷な旅を続け、ナーランダー寺院をはじめとする各地の聖地や学府を巡り、当時最高水準の仏教学者から唯識・因明・般若など多岐にわたる教えを修めました。

玄奘の業績の核心は次の3点です。

  • 約17年間に及ぶインド遊学と膨大な仏典・仏像の収集
  • 帰国後に「大慈恩寺」を拠点として進めた大規模な仏典漢訳事業(総計1335巻超ともいわれる)
  • 旅の記録『大唐西域記』の著述—中央アジア・インドの地理・文化・政治を記す一級資料

玄奘の翻訳は「新訳」として旧来の訳と区別され、精度と語彙の厳密さから仏教思想の理解に不可欠なテキストとなりました。その冒険的な旅は後世に伝わり、明代の小説『西遊記』の「三蔵法師」のモデルとして民間に広く知られるようになりました。

使い方・例文

小説『西遊記』の主人公「三蔵法師」は玄奘をモデルにしており、中国文学や仏教史の授業でその実在の旅の過酷さと意義が解説されます。

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