熱膨張とは?
ねつぼうちょう
熱膨張とは、物質が熱を受けて温度が上昇すると体積や長さが増加する現象で、固体・液体・気体のすべてに見られる物理現象です。
熱膨張とは、物質に熱を加えて温度が上がると、原子や分子の熱振動が活発になり、物質の体積・長さが増加する現象のことをいいます。逆に温度が下がると収縮します。これは固体・液体・気体のいずれにも見られる一般的な物理現象です。
熱膨張の程度は物質ごとに異なり、「熱膨張係数」(または膨張率)という定数で表されます。固体では「線膨張係数」(長さあたりの変化率)と「体積膨張係数」が区別されます。金属は比較的大きな膨張係数を持ち、セラミックスやガラスは小さめです。液体では水がやや特殊な振る舞いをし、4℃のときに密度が最大(体積が最小)となり、それ以外の温度では膨張します。
熱膨張は工学・日常生活の多くの場面に関わっています。
- 鉄道のレールや橋梁には熱膨張を吸収する「継ぎ目(伸縮継手)」が設けられている
- バイメタル(膨張係数の異なる2種の金属を貼り合わせたもの)はサーモスタットや温度計に利用される
- 温度計の水銀・アルコールが熱で上昇するのも液体の熱膨張による
- コンクリート建造物には温度変化による亀裂を防ぐ伸縮目地が設けられる
熱膨張の理解は建築・機械設計・精密機器の製造など多くの分野で不可欠であり、素材選定や設計の際に必ず考慮すべき物理的性質の一つです。
使い方・例文
「夏になると鉄道のレールが膨張してゆがむのを防ぐため、レールの継ぎ目に隙間が設けられている」というように、理科の授業やインフラ設計の説明で熱膨張という言葉が登場します。
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