火成複合岩体とは?
かせいふくごうがんたい
火成複合岩体とは、異なる時期や組成の複数の火成岩体が複雑に入り組んで形成された岩石の集合体で、長期にわたるマグマ活動の記録です。
火成複合岩体とは、複数回・複数種のマグマ貫入や火山活動によって形成された、多様な火成岩が複雑に組み合わさった岩体のことです。英語では「plutonic complex」「igneous complex」などと表現されます。
単一のマグマ活動によって形成された岩体とは異なり、火成複合岩体は異なる時代・組成・成因を持つ岩石が積み重なったり切り合ったりしており、その内部構造は複雑です。形成には数百万年単位の時間がかかる場合があります。
火成複合岩体に見られる主な特徴や構成要素は次の通りです。
- 花崗岩・閃緑岩・斑れい岩など異なる組成の岩石が共存する
- 岩脈や捕獲岩(ゼノリス)が多数含まれる
- 年代測定によって複数のマグマ貫入イベントが識別できる
- 変成岩や堆積岩を取り込んでいる場合もある
火成複合岩体はプレートの収束境界(島弧・大陸弧)や地殻の伸張域などで形成されることが多く、火山フロントの深部構造を知る手がかりになります。鉱床学的にも銅・金・モリブデンなどの熱水鉱床が伴うことが多く、資源探査上も重要視されています。
使い方・例文
日本のような島弧環境では、白亜紀から古第三紀にかけて形成された花崗岩類が複合的に貫入し、火成複合岩体を構成しています。地質調査でこれらを解読することで、過去のマグマ活動史が明らかになります。
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