清水宏とは?
しみずひろし
清水宏とは、戦前の日本映画界で活躍した映画監督で、子どもを主人公にした作品や叙情的なロードムービーで知られる名匠です。
清水宏(1903〜1966年)は、日本の映画監督で、松竹蒲田・大船撮影所を主な活動の場として、戦前から戦後にかけて多くの作品を残しました。静岡県生まれで、助監督を経て1920年代から監督業をスタートさせました。
その作風は叙情的で詩的な映像表現が特徴的で、特に子どもを主人公に据えた作品群は国際的にも高く評価されています。代表作の『有りがたうさん』(1936年)は、伊豆の山道を走るバスを舞台に庶民の生活を温かく描いた作品で、「日本のロードムービーの先駆け」ともいわれています。また『按摩と女』(1938年)は、温泉宿を舞台にした繊細な人間観察が光る佳作です。
戦後は子どもたちを主人公にした『蜂の巣の子供たち』(1948年)などを撮り、戦争孤児の現実を映像に刻み込みました。商業的な大ヒット作とは無縁でしたが、その映像感覚の鋭さと人間への温かいまなざしは、後世の研究者や映画ファンから再評価が続いています。日本映画史の文脈で「もっとも早く国際水準に達した監督のひとり」と称されることもあります。
使い方・例文
戦前日本映画の叙情派監督を紹介する文脈や、日本のロードムービーの歴史を語る際に「清水宏」の名が出てきます。
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