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氷河運搬物とは?

ひょうがうんぱんぶつ

氷河運搬物とは、氷河が移動する際に削り取ったり取り込んだりして運ぶ岩石・砂礫などの堆積物で、氷河の活動範囲や動きを解明する手がかりとなります。

氷河運搬物(ひょうがうんぱんぶつ)とは、氷河が山岳や大陸上を流動する過程で、岩盤を削ったり崩落した岩石を取り込んだりして運搬する岩石・砂礫・土砂などの総称です。英語では「glacial drift(氷河漂礫)」とも呼ばれます。

氷河運搬物は、運搬の位置・方法によって以下のように分類されます。

  • 表堆石(ひょうたいせき):氷河表面に乗って運ばれる岩石・礫
  • 内部堆石:氷河内部に取り込まれて運ばれるもの
  • 底堆石:氷河底部で岩盤との摩擦によって削られた細粒の物質
  • 側堆石(モレーン):氷河の側方に堆積した堆石

氷河が後退・消滅したとき、運搬物は堆積して「モレーン(堆石)」や「漂礫(ひょうれき)」と呼ばれる地形・堆積物を残します。漂礫は、周囲の地質とは異なる岩石が遠方から運ばれてきたものであり、その岩石の産地を追跡することで過去の氷河の流路や分布を復元する研究に活用されます。

氷河運搬物の研究は、過去の氷期の規模・気候変動・地殻変動を理解するうえで重要な情報を提供しており、第四紀地質学や古気候学の基礎的なテーマとなっています。

使い方・例文

「アルプス山麓の平野に散らばる大きな岩は、かつての氷河が山から運んだ氷河運搬物(漂礫)であることが地質調査で明らかになっている。」

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