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権威ファイルとは?

けんいふぁいる

権威ファイルとは、人名・地名・件名などの標準的な表記形と異形をまとめた、情報整理のための統制語彙データベースです。

権威ファイル(けんいファイル、Authority File)とは、図書館・情報管理の分野において、人名・団体名・地名・件名(テーマ)などについて「標準的な形(典拠形)」と「別名・異表記(参照形)」を一元管理したデータベースのことです。「典拠ファイル」とも呼ばれます。

権威ファイルが必要とされる理由は、同一の人物や事物が複数の表記で記録されることがあるからです。たとえば「夏目漱石」は「夏目金之助」という本名を持ち、英語では「Natsume Soseki」とも表記されます。権威ファイルにはこれらをすべて収録し、どの表記で検索してもひとつの書誌レコードにたどり着けるよう関連付けます。

権威ファイルの主な種類と用途は以下のとおりです。

  • 名称権威ファイル:人名・団体名・会議名・地名の標準形を管理
  • 件名権威ファイル:主題語(件名標目)の標準形・上位語・下位語・関連語を管理
  • 典拠レコード:各エントリーに生没年・略歴・関連識別子(VIAFなど)を付記

国際的にはVIAF(仮想国際典拠ファイル)が各国国立図書館の権威ファイルを統合しており、世界規模での名前の同定が可能です。日本では国立国会図書館典拠データが代表的です。権威ファイルはリンクトデータ・セマンティックウェブの基盤技術としても注目されています。

使い方・例文

図書館のOPAC(蔵書検索)で「ルイス・キャロル」と入力しても「Lewis Carroll」で登録された資料がヒットするのは、権威ファイルが両表記を同一人物として結びつけているからです。

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