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標本分布とは?

ひょうほんぶんぷ

母集団から繰り返し標本を取り出したとき、標本統計量(平均や分散など)が示す確率分布のことです。

標本分布(sampling distribution)とは、母集団から同じ大きさの標本を何度も無作為に抽出したとき、その都度計算される統計量(標本平均標本分散・標本比率など)がどのような確率分布をなすかを表したものです。

実際の調査では母集団全体を調べることが困難なため、一部を取り出して推定します。このとき「どの標本を取るかによって統計量の値が変わる」という変動(標本誤差)が生じます。標本分布はこの変動を確率論的に記述するための概念です。

代表的な標本分布には以下のものがあります。

  • 標本平均の分布:母集団の平均・分散が既知なら、標本サイズnが大きくなるほど正規分布に近づく(中心極限定理)
  • t分布:母分散が未知のとき、標本平均の分布を近似するために使う
  • カイ二乗分布:標本分散や適合度検定に使われる
  • F分布:二標本の分散比の検定(分散分析)に使われる

標本分布の概念は統計的推定・仮説検定の理論的な土台となっています。たとえば「95%信頼区間」は、繰り返し標本を取ったときにその区間が真の母数を含む割合が95%になることを、標本分布を通じて保証するものです。データ分析・実験計画・品質管理など幅広い分野で基礎となる概念です。

使い方・例文

クラス全員の身長から無作為に10人を選んで平均を計算する操作を100回繰り返すと、得られた平均値の分布が標本分布にあたる。

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