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散乱断面積とは?

さんらんだんめんせき

散乱断面積とは、粒子や波が他の粒子・構造物によって散乱される確率的な強さを面積の次元で表した量です。

散乱断面積(scattering cross section)とは、粒子や波(光・中性子電子など)が標的(原子核分子・微粒子など)に衝突して散乱される確率の大きさを、面積の単位で表した物理量です。実際の標的の幾何学的な大きさではなく、「どれほど散乱が起こりやすいか」を面積として表した抽象的な概念です。

散乱断面積σは次のように定義されます。入射粒子が単位面積あたり単位時間にI個照射されるとき、単位時間に散乱される粒子数Nとの間にN = I × σの関係が成り立ちます。σが大きいほど散乱が起こりやすく、小さいほど起こりにくいことを意味します。

散乱断面積にはいくつかの重要な種類があります。

  • 全散乱断面積:すべての方向への散乱を合計したもの
  • 微分散乱断面積:特定の方向への散乱の強さを角度の関数として表したもの
  • 吸収断面積:散乱でなく吸収される確率を面積で表したもの
  • レイリー散乱断面積:波長より小さい粒子による散乱(空が青い理由に関係)

散乱断面積は素粒子物理・核物理・宇宙物理・医療放射線・材料科学など多岐にわたる分野で用いられ、粒子加速器での衝突実験や放射線遮蔽の設計において特に重要な概念です。

使い方・例文

素粒子物理の加速器実験では、陽子同士を衝突させたときの散乱断面積を精密に測定することで、クォークや新粒子の存在や性質を調べることができます。

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