後の先とは?
ごのせん
武道における戦術概念で、相手の攻撃を受けてからその動きを利用して反撃し、制することを指します。
後の先(ごのせん)は、武道・武術における「先(せん)」の概念のひとつで、相手の攻撃を受けた後に反撃することで勝機を掴む戦術的考え方です。一見すると後手に見えますが、相手の攻撃を誘い、その動きを逆用する高度な技術です。
後の先の本質は「後から動きながら、先に制する」という逆説にあります。たとえば、相手が打ち込んでくる瞬間に避けながら反撃する、あるいは受け流してカウンターを入れる場合がこれに当たります。相手の力を利用するため、体格差を超えた効果が生まれやすいのが特徴です。
後の先は以下の場面でよく論じられます。
- 剣道で相手の打ちに乗じて「返し技」を打つ
- 柔道で相手の投げを「返し」で逆に投げる
- 空手で相手の突きを受け流してカウンターを入れる
武道の理念では、先の先・対の先・後の先の三段階が論じられ、後の先は相手の動きを完全に読み切った上で実行できる上級の境地とされます。受動的に見えて実は主導権を握る、武道の深い逆説を体現した概念です。
使い方・例文
試合解説で「相手の面打ちを引き出し、後の先で胴を決めた」と表現されたり、武道の教本で「後の先こそが守から攻への転換点」として解説される文脈で使われます。
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