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天守廻縁とは?

てんしゅまわりえん

天守廻縁とは、天守閣の各階外壁に設けられた張り出し回廊(縁側)のことで、見張りや防御・威儀の演出に使われた城郭建築の特徴的な要素です。

天守廻縁(てんしゅまわりえん)とは、日本の城郭における天守閣の外壁に沿って各階ないし最上階に設けられた、外に張り出した回廊(縁側)のことです。建物の外周を一周できる構造が特徴で、「廻縁(まわりえん)」とも呼ばれます。

天守廻縁の役割は多岐にわたります。

  • 見張り・監視:城下や周囲の地形を360度見渡すための展望台として機能
  • 防御:廻縁の外側に高欄(手すり)や板壁を設け、外部への射撃や投石が可能
  • 採光・換気:各階の内部に光と風を取り込む実用機能
  • 威儀:天守の外観に水平ラインを加え、建物の壮麗さを強調する意匠

廻縁は望楼型天守では特に発達しており、上層部を下層の屋根の上に望楼として乗せた構造に自然に組み込まれました。江戸時代以降に主流となる層塔型天守では廻縁を省略する例も増えましたが、姫路城・松本城・犬山城などの現存天守には廻縁の遺構が残ります。

天守廻縁は城郭建築の実用性と美的完成度の両方を示す要素として、建築史・城郭史で重視されています。

使い方・例文

松本城の天守最上階には廻縁が現存しており、外側に出て城下と周囲の北アルプスを見渡すことができ、往時の見張り台としての機能を実体験できます。

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