大棗とは?
たいそう
大棗(たいそう)は、ナツメの果実を乾燥させた生薬で、漢方薬において補気・補血・健脾などの目的で広く用いられる重要な原料です。
大棗(たいそう)は、クロウメモドキ科のナツメ(学名:Ziziphus jujuba)の果実を乾燥させた漢方生薬です。中国・韓国・日本で古くから用いられており、甘みがあるため服用しやすく、多くの漢方処方に配合されています。
漢方医学における大棗の主な薬効は以下のとおりです。
- 補気(ほき):気を補い、疲労・倦怠感を改善する
- 補血(ほけつ):血を養い、貧血・顔色不良に対応する
- 健脾(けんぴ):消化機能(脾胃)を整え、食欲不振・胃の不調を和らげる
- 緩和(かんわ):他の生薬の強い作用を穏やかにし、処方全体のバランスを整える
大棗が配合される漢方処方は非常に多く、「桂枝湯(けいしとう)」「小柴胡湯(しょうさいことう)」「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」などの著名な処方にも用いられます。漢方では大棗・甘草・生姜の組み合わせが「補薬の基本三点セット」として頻繁に登場します。
食品としてのナツメ(生の実や乾燥品)は、中国料理・韓国料理でスープや薬膳料理に加えられるほか、そのまま食べることもあります。甘みが強く、栄養価が高いことから「一日3個のナツメを食べると老いない」という言葉が中国に伝わるほど、健康食品としても長く親しまれてきました。生薬の大棗と食品としてのナツメは同じ植物に由来しますが、漢方では品質規格を満たしたものが生薬として流通します。
使い方・例文
「風邪薬の漢方処方に大棗が含まれていた」「薬膳スープにナツメ(大棗)を加えて体を温める」のような健康・医療・料理の文脈で使われます。
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