本文へスキップ

吉阪隆正とは?

よしざかたかまさ

吉阪隆正はル・コルビュジエに師事し、人間的なスケールと社会性を重視した日本の建築家です。

吉阪隆正(よしざかたかまさ、1917〜1980年)は、東京生まれの建築家登山家・都市計画家で、日本の戦後建築において独自の位置を占める人物です。早稲田大学で建築を学んだ後、フランスル・コルビュジエのアトリエに留学し、直接薫陶を受けた日本の建築家のひとりです。

帰国後は早稲田大学の教授として長く活動し、「U研究室(吉阪研究室)」を通じて多くの建築家を育てました。吉阪の建築は「不連続統一体」という独自の概念に基づいており、統一されたルールの中に多様な要素が共存する空間づくりを目指しました。建築は社会や自然と不可分であるという考え方が貫かれています。

代表作としては、ヴィラ・クゥクゥ(1957年、軽井沢)、大学セミナー・ハウス(1965年、東京都八王子市)、アテネ・フランセ(1962年、東京)などがあります。大学セミナー・ハウスは丘陵地に広がる宿泊研修施設で、自然地形を生かした配置と多様な建物群が「不連続統一体」の理念を体現しています。

また熱烈な登山家・探検家でもあり、ヒマラヤ登山隊にも参加するなど、建築の枠を超えた活動が吉阪の思想の独自性を形成しました。人間の行動と生活に寄り添う建築を探求し続けた、個性的な建築家です。

使い方・例文

大学セミナー・ハウスは現在も教育・研修施設として活用されており、吉阪建築を実際に体験できる場所として建築関係者の間でよく知られています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語