本文へスキップ

双頭の鷲とは?

そうとうのわし

双頭の鷲とは、左右両方向を向いた頭を持つ鷲の紋章で、東西・二方向への支配や権威を象徴する古代からの伝統的な図像です。

双頭の鷲(そうとうのわし)は、一つの胴体に2つの頭部を持ち、それぞれが左右の方向を向く鷲を描いた紋章のモチーフです。古代メソポタミアや小アジアの文明にまでさかのぼる長い歴史を持ち、時代や地域を超えて権威・支配・帝国的権力の象徴として用いられてきました。

最も著名な使用例は神聖ローマ帝国であり、その後ハプスブルク家がこれを継承してオーストリア帝国・オーストリア=ハンガリー帝国の国章としました。東西のローマ帝国を統合した権威を示すとも解釈され、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)でも重要な象徴として採用されていました。

双頭の鷲が紋章として採用されてきた主な国・王朝には次のものがあります。

  • 神聖ローマ帝国・ハプスブルク家(オーストリア)
  • ビザンツ帝国(東ローマ帝国)
  • ロシア帝国(現在もロシア連邦の国章に使用)
  • セルビア・モンテネグロ・アルバニアなどバルカン諸国

左右それぞれの頭部が異なる方向を向くことは、地理的な「東と西」または「世俗と宗教」のような二つの領域にわたる統治・保護を意味すると解釈されることが多いです。現在もロシアや旧ハプスブルク圏諸国の紋章にその影響が残り、紋章学・歴史学の重要なモチーフとなっています。

使い方・例文

「双頭の鷲は、ロシア連邦の国章や紙幣にも描かれており、歴史的な帝国の権威を継承するシンボルとして今日も使われています。」

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語