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動力織機とは?

どうりょくしょっき

動力織機とは、人力ではなく蒸気電力などの動力源を用いて布を織る機械で、産業革命を象徴する発明の一つです。

動力織機(どうりょくしょっき)は、人間の手や足の力(人力)に頼らず、蒸気機関・水車・電動モーターなどの機械的動力を使って布を自動的に織る繊維機械のことです。英語では「Power loom(パワールーム)」と呼ばれます。

動力織機の歴史は18世紀後半のイギリスにさかのぼります。エドマンド・カートライトが1785年に特許を取得した動力織機の発明は、手織り職人による伝統的な家内制手工業を大規模な工場生産へと転換させる決定的な契機となりました。その後、改良が重ねられ19世紀には広く普及しました。

動力織機が社会に与えた影響は次のように整理できます。

  • 生産性の飛躍的向上:一人の労働者が複数台の機械を管理でき、手織りに比べて格段に速く布を生産できるようになった
  • 工場制度の確立:大型機械を集中管理する工場が各地に建設され、労働者が農村から都市・工場に集まる都市化が進んだ
  • 繊維産業の価格革命:綿織物などが大量生産・低価格化し、世界的な貿易商品となった
  • ラッダイト運動:機械導入による失業を恐れた熟練職人たちが機械を打ち壊す運動が起きるなど、社会的摩擦も生んだ

日本では明治期以降に西洋の動力織機が導入・改良され、豊田佐吉が開発した「豊田式自動織機」は世界的な技術革新として評価されました。これがトヨタ自動車の源流ともなっています。現代の織機はコンピュータ制御による高精度・高速生産が可能で、動力織機の系譜は今日も続いています。

使い方・例文

「産業革命の授業で動力織機の発明が工場制度の普及に与えた影響を学んだ」のように、歴史・産業技術の文脈で使われます。

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