剣持勇とは?
けんもちいさむ
剣持勇は、戦後日本を代表するインテリアデザイナー・家具デザイナーで、日本の伝統的な素材感や精神を現代デザインに融合させ、日本のインダストリアルデザインの礎を築いた人物です。
剣持勇(けんもちいさむ、1912〜1971年)は、日本のインテリアデザイナー・家具デザイナー。戦後の日本デザイン界において最も重要な先駆者の一人であり、外国のモダンデザインを単純に模倣するのではなく、日本の伝統美・素材・技術と融合させた独自のデザイン観を実践しました。
東京美術学校(現・東京藝術大学)工芸科を卒業後、商工省工芸指導所に勤務し、戦後の1953年には渡米してニューヨーク近代美術館(MoMA)のエドガー・カウフマン・ジュニアのもとで研修を受けました。帰国後、剣持デザイン研究所を設立して精力的に活動しました。
剣持勇のデザインの特徴は以下の通りです。
- 竹・籐・和紙など日本の伝統素材の現代的活用
- 機能的でありながら日本的な情緒を宿す造形
- ホテルや公共施設のインテリアコーディネートへの積極的関与
- 日本の職人技術とモダンデザイン理念の橋渡し
代表作には、籐と木を組み合わせた「籐の椅子(ラタンチェア)」や、ホテルニューオータニのインテリアデザインなどがあります。また日本デザインコミッティーの創立にも関わり、グッドデザイン賞(通称Gマーク)の選定委員も務めました。短命ながらも日本のデザイン水準向上に多大な貢献を果たし、後進のデザイナーたちにも大きな影響を与えた人物です。
使い方・例文
「剣持勇の籐椅子は、日本の伝統とモダニズムが融合したデザインの古典」として、日本のインテリアデザイン史の文脈で必ず取り上げられる作品です。
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