分断化選択とは?
ぶんだんかせんたく
分断化選択とは、集団の中間的な形質を持つ個体が不利となり、両極端の形質を持つ個体が有利になる自然選択のパターンです。
分断化選択(disruptive selection)は、自然選択の様式の一つです。集団内で、平均的な中間の形質を持つ個体よりも、極端に大きい・または極端に小さいといった両端の形質を持つ個体の方が適応度(生存・繁殖の成功率)が高くなる状況で生じます。
自然選択には主に三つの型があります。
- 安定化選択:平均的な形質が有利で、極端な形質が排除される(人間の出生体重など)
- 方向性選択:ある一方向の極端な形質が有利になる(工業暗化のオオシモフリエダシャクなど)
- 分断化選択:両極端が有利で、中間が不利になる
分断化選択の典型例として、アフリカのヘビクイワシの嘴サイズやガラパゴス諸島のフィンチの嘴形態が知られており、食物資源が異なる二つのニッチに分かれているとき、それぞれに特化した形質を持つ個体が生き残りやすくなります。
分断化選択は長期的には、一つの集団が二つの異なる表現型集団に分かれる原因となり、最終的に種分化(speciation)へつながる可能性があります。このため、新しい種が生まれるメカニズムを解明する進化生物学において重要な概念として位置づけられています。
使い方・例文
食物の大きさによって嘴が大きい個体と小さい個体のどちらかが有利で、中間サイズの嘴を持つ個体が不利になる場合、分断化選択が働いていると考えられます。
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