ワルター・オイケンとは?
わるたー・おいけん
ワルター・オイケンはドイツの経済学者で、市場秩序の制度的枠組みを重視する「秩序自由主義(オルド自由主義)」の創始者として知られています。
ワルター・オイケン(Walter Eucken、1891〜1950年)はドイツ・イェーナ生まれの経済学者で、フライブルク大学で長く活躍しました。その思想はフライブルク学派の中心として発展し、後に「オルド自由主義(Ordoliberalismus)」と呼ばれる経済思想の礎を築きました。
オイケンの核心的な問いは「いかなる経済秩序が人間の自由と繁栄を両立させるか」というものでした。彼は自由放任の市場主義も計画経済も否定し、国家が競争が機能するための法的・制度的枠組みを整備することで、市場の活力を活かしつつ独占や経済権力の集中を防ぐべきだと主張しました。
主著『経済政策の原則』(1952年、没後刊行)では、健全な競争秩序を維持するための具体的な政策原則を体系化しています。その主な要素は次のとおりです。
- 貨幣価値の安定
- 開かれた市場へのアクセスの保証
- 私的所有権の確立
- 契約の自由
- 独占への対抗(競争政策)
オイケンの思想は戦後西ドイツの「社会的市場経済」の哲学的基盤となり、ドイツの経済復興と安定した民主主義の形成に大きく貢献しました。現代のEU競争政策にもその影響が見られます。
使い方・例文
「オイケンのオルド自由主義は、戦後ドイツの社会的市場経済を支えた思想的柱として、経済政策史の授業でよく取り上げられます」のように登場します。
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