ロバート・キング・マートンとは?
ろばーときんぐまーとん
ロバート・キング・マートンは20世紀アメリカの社会学者で、「機能主義」「科学社会学」「自己成就的予言」など社会学の基本概念を多数確立した学術的巨人です。
ロバート・キング・マートン(Robert King Merton, 1910〜2003年)は、アメリカ・フィラデルフィア生まれの社会学者です。ハーバード大学でタルコット・パーソンズに師事し、コロンビア大学で長年教壇に立ちながら、20世紀社会学の主要な理論的枠組みを築き上げました。
マートンの業績は多岐にわたります。まず「顕在的機能」と「潜在的機能」を区別する機能分析の枠組みを精緻化し、社会制度がもたらす意図しない結果を分析する手法を確立しました。また「逸脱行動」の理論では、社会的目標と手段のズレが犯罪や逸脱を生むと論じ、犯罪社会学に大きな影響を与えました。
「自己成就的予言(self-fulfilling prophecy)」という概念もマートンが広めたもので、ある予言や期待が人々の行動を変え、結果としてその予言が現実となる現象を指します。社会心理学や教育学でも広く使われる概念です。
科学社会学の分野では、科学者が守るべき規範(普遍主義・共有主義・無私性・組織的懐疑主義)を「CUDOS規範」として定式化し、科学の社会的制度としての分析を開拓しました。「フォーカスグループ」という調査手法の普及にも関与し、学術的成果が社会に与えた影響という面でも稀有な社会学者です。
使い方・例文
社会学の教科書や社会理論の講義で、「マートンの提唱した自己成就的予言は教育格差の研究にも応用されている」と紹介されます。
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