ロクリアン旋法とは?
ろくりあんせんぽう
ロクリアン旋法とは、西洋音楽の教会旋法の一つで、シ(B)の音を主音とし白鍵のみで構成される音階であり、主和音が減三和音になるという理論上の特殊性から実際の作品では最も使用頻度が低い旋法です。
ロクリアン旋法(Locrian mode)は7つの教会旋法の中で最後に位置し、BからBまでの白鍵で構成される音階です。その最大の特徴は、主音(1度)と5度音の間が増5度ではなく減5度(トライトーン)になる点にあります。このため主和音がB・D・Fという減三和音となり、調性音楽において根幹をなす安定した主和音が存在しません。
このトライトーンの不安定さから、ロクリアン旋法は中世・ルネサンスの理論書では「理論上の旋法」として存在が認められながらも、実用的な楽曲の基礎として用いることが事実上禁じられていました。西洋の古典的な語法では旋法として機能しにくいとされるのはこのためです。
しかし現代のジャズ・フュージョン・プログレッシブロック・メタルでは、まさにこの不安定感や緊張感を意図的に利用するためにロクリアン旋法が取り上げられます。ジャズでは半減七和音(m7♭5)上でロクリアン旋法を使うアプローチが理論的に整理されており、特にⅡm7♭5→V7→iという短調のツーファイブワン進行の文脈で活用されます。また、ロクリアン旋法に♭2度をナチュラルに戻した「スーパーロクリアン」や「オルタードスケール」も派生として知られています。
使い方・例文
ジャズのマイナーツーファイブ進行でBm7♭5のコードが現れたとき、即興演奏でロクリアン旋法を当てはめることがジャズ理論の教科書的アプローチとして示される。
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