リヒャルト・ウィルシュテッターとは?
りひゃるとうぃるしゅてったー
リヒャルト・ウィルシュテッターとは、植物の色素や葉緑素の化学構造を解明したドイツの有機化学者で、ノーベル化学賞受賞者です。
リヒャルト・ウィルシュテッター(Richard Willstätter、1872〜1942年)は、ドイツの有機化学者で、植物色素の研究によって化学史に大きな足跡を残しました。カールスルーエ生まれで、アドルフ・フォン・バイヤーのもとで研究を積み、ミュンヘン大学などで教授を務めました。
最大の業績は葉緑素(クロロフィル)の化学構造の解明です。葉緑素は植物が光合成を行ううえで不可欠な色素ですが、ウィルシュテッターはその組成や性質を精密に分析し、マグネシウムを含む複雑な有機化合物であることを明らかにしました。またアントシアニンなど花の色素の研究にも取り組み、植物の発色の仕組みの解明に貢献しました。これらの業績により、1915年にノーベル化学賞を受賞しています。
しかし、その後の人生は波乱に富んでいました。ユダヤ系であったウィルシュテッターは、ナチス政権の台頭によって迫害を受け、1939年にスイスへ亡命を余儀なくされました。優れた科学者が政治的迫害によって故国を追われた20世紀の悲劇的な事例のひとつとして、科学史においても記憶されています。
使い方・例文
植物の光合成や色素の化学を学ぶ授業・教材のなかで「ウィルシュテッター」の名が登場することがあります。ノーベル化学賞の受賞者一覧でも紹介されます。
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