ポリュフェモスとは?
ぽりゅふぇもす
ポリュフェモスとは、ギリシャ神話に登場する一つ目の巨人(キュクロプス)で、オデュッセウスに目を潰された怪物として知られます。
ポリュフェモス(Polyphemos)は、ギリシャ神話のキュクロプス(サイクロプス)族の巨人で、海神ポセイドンと海のニンフ(ネレイス)トオサの息子とされています。「ポリュフェモス」という名は「多くの名声を持つ者」を意味します。ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』第9巻において、英雄オデュッセウスとの対決として詳細に描かれています。
物語の概要は以下のとおりです。トロイア戦争の後、故郷イタケーへの帰途にあったオデュッセウスは部下たちとともにシケリア(シチリア)の洞窟に立ち寄ります。そこはポリュフェモスの住処であり、帰宅した巨人は洞窟の入り口を巨岩で塞いでオデュッセウスたちを閉じ込め、部下を次々と食べてしまいます。
オデュッセウスは機転を利かせて脱出を図ります。まず自分の名は「ウーティス(誰でもない者)」だと名乗り、ポリュフェモスに強いブドウ酒を飲ませて酔わせ、眠った隙に尖らせた木の杭で一つ目を焼き潰します。悲鳴を聞いて駆け付けた仲間の巨人に「誰でもない者にやられた」と叫んだため、誰も助けに来ませんでした。翌朝、盲目になったポリュフェモスが羊を放牧するために岩をどかした際、オデュッセウスたちは羊の腹の毛にしがみついて脱出に成功します。
怒ったポリュフェモスは父ポセイドンにオデュッセウスへの呪いを懇願し、これがオデュッセウスの帰還をさらに困難にする一因となります。この物語は「知恵が力に勝る」ことを示す古典的な寓話として今も語り継がれています。
使い方・例文
『オデュッセイア』の読解・解説や、「一つ目の巨人」「サイクロプス」という概念が話題になる文学・神話の授業などで、ポリュフェモスという名前が登場します。
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