ボタンホール法とは?
ぼたんほーるほう
ボタンホール法とは、透析患者の血管アクセスにおいて、毎回同じ穿刺箇所・角度・深さで針を刺すことで皮膚にトンネル状の固定ルートを形成する穿刺技術です。
ボタンホール法(ボタンホールほう)とは、慢性腎不全で血液透析を行う患者の内シャント(自己血管)への穿刺技法の一つです。毎回まったく同じ場所・角度・深さで針を刺し続けることにより、皮膚と皮下組織にトンネル状の固定された穿刺路を作成します。このトンネルが形成されると、専用の鈍針(ブラントニードル)を使って感触で穿刺ルートをたどれるようになります。
この方法の主なメリットは以下のとおりです。
- 穿刺時の痛みが軽減される(針先が皮膚を傷つけにくいため)
- 血腫・内出血のリスクが下がる
- 穿刺箇所が局所に集中するため、血管の変形(動脈瘤)が起きにくい
- 患者自身が自己穿刺を習得しやすい
一方で、固定ルートに細菌が定着しやすいというリスクもあり、穿刺前のかさぶた(スカブ)除去と皮膚消毒の徹底が不可欠です。トンネルが完成するまでの数週間は同じ担当者が穿刺を継続することが推奨されます。
ボタンホール法はシャント長寿命化と患者QOL向上の観点から、近年の透析医療で普及しています。導入にあたっては各施設での教育・管理体制の整備が重要です。
使い方・例文
週3回の血液透析を受ける患者が、毎回同じ穿刺点で針を刺し続けることでトンネルを形成し、その後は鈍針で痛みなく穿刺できるようになった場面でボタンホール法が活用されます。
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