ペーター・ツムトアとは?
ぺーたーつむとあ
ペーター・ツムトアとは、素材の質感と場所の記憶を大切にした建築で世界的に知られるスイスの建築家で、2009年にプリツカー賞を受賞しています。
ペーター・ツムトア(Peter Zumthor、1943年生まれ)は、スイス・バーゼル出身の建築家で、寡作ながらその一作一作が深く思索された名建築として高く評価されています。家具職人の家庭に生まれ、工芸的な職人技への敬意が建築の根底に流れています。
ツムトアの建築哲学の中心にあるのは「雰囲気(Atmosphere)」という概念です。建築物が使う人に与える感覚的・感情的な体験を何より重視し、素材の質感・音・光・温度といった五感に訴える要素を徹底的に追求します。コンクリート・木・石などの素材は、その物理的な特性を最大限に活かす形で使われます。
代表的な作品には以下のものがあります。
- ヴァルスの温浴施設「テルメ・ヴァルス」(1996)——地元産の石を積み重ねた洞窟のような空間が世界中の建築ファンを魅了
- ブレゲンツ美術館(1997)——乳白色のガラスパネルが光を拡散する幻想的な外観
- 聖ベネディクト礼拝堂(1988)——アルプスの斜面に建つ木造の小礼拝堂
2009年にはプリツカー賞(建築界のノーベル賞とも呼ばれる)を受賞しました。授与理由では、建築の詩的・道徳的・感覚的な側面への深い洞察が称えられました。商業主義から距離を置き、依頼を厳選する姿勢も建築家として際立った特質です。
使い方・例文
「テルメ・ヴァルスを訪れたことをきっかけにペーター・ツムトアの建築哲学に興味を持つ建築学生は多い」のように語られます。
この用語をシェア
最終更新: