プリエンファシスとは?
ぷりえんふぁしす
プリエンファシスとは、信号を送信・録音する前に高周波成分を意図的に強調しておくことでノイズを低減する信号処理技術です。
プリエンファシス(pre-emphasis)とは、音声や映像などのアナログ信号を送信・記録する前に、高周波(高音域)成分のレベルをあらかじめ持ち上げて強調しておく信号処理技術です。受信・再生側では対称的な処理であるディエンファシス(de-emphasis)によって元のバランスに戻します。
この手法が有効な理由は、伝送路や記録メディアで発生するノイズ(熱雑音など)のエネルギーが高周波側に集中しやすいためです。あらかじめ高周波を持ち上げておくことで、ノイズの影響を相対的に小さくできます。ディエンファシスで元に戻す際、ノイズも同時に低減される効果が得られます。
プリエンファシスが利用された主な場面には次のものがあります。
- FMラジオ放送:国際標準として50μs(欧州・日本)または75μs(北米)の時定数が規定されている
- アナログテープ録音:ドルビーノイズリダクションシステムなどに応用された
- アナログ映像伝送:一部の映像機器や伝送規格で採用された
デジタル放送や配信が主流となった現在では従来のアナログ的なプリエンファシスは使われなくなりましたが、デジタル信号処理においても類似概念が応用されています。
使い方・例文
FMラジオの音声はプリエンファシス処理を経て送信されており、受信側のFMチューナーが自動的にディエンファシスを行うことで、ヒスノイズの少ないクリアな音声が再生されます。
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