本文へスキップ

フランティシェク・クプカとは?

ふらんてぃしぇくくぷか

フランティシェク・クプカとは、チェコ出身のフランスで活躍した画家で、世界最初期の純粋抽象絵画を制作した先駆者の一人として美術史に名を刻む人物です。

フランティシェク・クプカ(František Kupka、1871〜1957年)は、ボヘミア(現チェコ)生まれで、パリを拠点に活動した画家です。色彩音楽・運動の視覚表現を追求し、20世紀初頭に具象的モチーフを完全に排した純粋抽象絵画に到達した最初期の芸術家の一人として知られています。

プラハとウィーンで美術教育を受けた後、1896年にパリへ移住し、挿絵画家・風刺画家として生計を立てながら絵画研究を続けました。神智学・色彩理論・音楽の構造に深い関心を持ち、「絵画は音楽のように純粋な抽象的形式と色彩だけで成立するべきだ」という信念を抱くようになりました。

代表作『二色のフーガ』(1912年)は、具象的な参照物を持たない純粋抽象絵画として世界美術史における画期的な作品とされています。同年のサロン・ドートンヌへの出品は大きな反響を呼び、オルフィスム(オルフィック・キュビスム)という美術動向の形成に貢献しました。

第一次世界大戦ではフランス軍に志願し従軍するなど、フランスへの強い帰属意識を持ちながら、晩年まで実験的な制作を続けました。生前の評価は必ずしも高くありませんでしたが、死後に抽象芸術史の文脈で再評価が進み、現在ではカンディンスキーと並ぶ抽象絵画の開拓者として世界的に認められています。

使い方・例文

「フランティシェク・クプカは、1912年頃に純粋抽象絵画を制作した先駆者として、抽象美術の歴史を学ぶ際に必ず登場する画家です。」

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語