フランチェスコ・ロージとは?
ふらんちぇすころーじ
フランチェスコ・ロージとは、イタリアの映画監督で、政治腐敗や社会問題を鋭く告発するポリティカル・シネマの旗手として知られる人物です。
フランチェスコ・ロージ(1922〜2015)は、イタリア・ナポリ出身の映画監督です。1960〜70年代にかけて、マフィア、政治権力、経済犯罪といった社会の暗部をドキュメンタリー的な手法で告発する一連の「政治映画」を発表し、イタリアン・リアリズムを継承しながら独自の境地を切り開きました。
代表作には以下のものがあります。
- 『サルヴァトーレ・ジュリアーノ』(1962):シチリアの山賊の死の真相を描き、イタリア映画の問題作として国際的評価を得た作品
- 『マッテイ事件』(1972):イタリア石油公社総裁の不審死をテーマにしたカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作
- 『エボリの村に』(1979):カルロ・レーヴィの同名小説を映画化した人間ドラマ
ロージの手法は、現実の事件を緻密に調査・再構成する「調査報道映画」とも呼ばれ、俳優による演技と記録映像を巧みに組み合わせた独自のスタイルを持っています。彼の作品は、イタリア社会が抱える構造的な問題を芸術として昇華させるものとして、多くの映画人に影響を与えました。晩年には歌劇の映画化にも意欲的に取り組みました。
使い方・例文
「政治映画の歴史を論じる際、フランチェスコ・ロージの名はコスタ=ガヴラスとともに必ず挙がる。」
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