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ファーストパス効果とは?

ふぁーすとぱすこうか

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ファーストパス効果とは、経口摂取した薬物が消化管から吸収された後、全身に届く前に肝臓で代謝・分解されることで有効量が減少する現象です。

ファーストパス効果(First-pass effect)とは、経口投与された薬物が消化管粘膜や門脈を経て肝臓を通過する際に、代謝酵素によって一部分解・変換され、全身循環に到達する薬物量が投与量より少なくなる現象です。「初回通過効果」とも呼ばれます。

経口投与された薬物は、小腸から吸収されると門脈を通って肝臓に運ばれます。肝臓にはチトクロームP450(CYP)をはじめとする豊富な代謝酵素が存在するため、この段階で薬物の一部が不活性な代謝物に変換されてしまいます。その結果、実際に全身に届く薬物量(バイオアベイラビリティ)は投与量よりも低くなります。

ファーストパス効果が大きい薬物には以下のような特徴があります。

  • ニトログリセリン:経口では効果が出にくく、舌下投与や貼付剤で用いる
  • プロプラノロール(β遮断薬):経口投与の際は大きな個人差が生じる
  • モルヒネ:静脈投与に比べ経口での効果が低下する

この効果を回避するために、舌下投与・貼付剤・注射・吸入など、消化管を経由しない投与ルートが選択されることがあります。また、前駆薬(プロドラッグ)として投与し、代謝後に活性型になるよう設計された薬物も存在します。薬物の投与経路を決定するうえでファーストパス効果の理解は欠かせません。

使い方・例文

「ニトログリセリンは口から飲むのではなく舌の下で溶かして使う」という場面がファーストパス効果の典型例で、経口投与では肝臓で分解されてしまい効果が得られないためです。

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