ヒラオリクガメとは?
ひらおりくがめ
ヒラオリクガメとは、マダガスカル固有の絶滅危惧種のリクガメで、扁平な甲羅と岩場への適応が特徴的な希少種です。
ヒラオリクガメ(学名:Pyxis planicauda)は、イシガメ科(Geoemydidae)ヒラオリクガメ属(Pyxis)に属するリクガメです。マダガスカル西部の乾燥した落葉樹林地帯に限られた範囲のみで生息する固有種で、非常に希少な存在です。
最大の特徴は、その名のとおり著しく扁平(ひらたい)な甲羅です。岩の隙間や落ち葉の下に身を潜めやすい形状で、捕食者から身を守る適応と考えられています。甲長は成体で約13〜15cm程度と小型で、甲羅の色は茶褐色から黒褐色です。
生息地となるマダガスカル西部の乾燥落葉樹林は、乾季と雨季がはっきりしており、ヒラオリクガメもこの季節変動に適応しています。乾季には活動を著しく低下させ、半休眠状態で過ごします。雑食性で植物・果実・昆虫などを食べます。
ヒラオリクガメが直面する脅威は深刻です。
- 生息地である森林の伐採・農地化による生息域の縮小
- ペット目的の違法な採集・密輸
- 食用としての捕獲
- 非常に繁殖率が低く(年間産卵数が1〜2個程度)、個体数回復が難しい
IUCNレッドリストでは「絶滅危惧IA類(CR)」に指定されており、ワシントン条約(CITES)附属書Iにも掲載されています。飼育下繁殖プログラムや生息地保護が取り組まれていますが、野生個体数の回復は依然として厳しい状況にあります。
使い方・例文
ヒラオリクガメはその希少性と保護規制の厳しさから、動物園や爬虫類専門施設以外で目にする機会はほとんどなく、爬虫類愛好家の間では最も入手困難な種のひとつとして知られています。
この用語をシェア
最終更新: