ドロシー・ホジキンとは?
どろしーほじきん
ドロシー・ホジキンは、X線結晶解析によってペニシリンやビタミンB12などの複雑な生体分子の構造を解明したイギリスの化学者で、女性として珍しくノーベル化学賞を単独受賞した人物です。
ドロシー・ホジキン(Dorothy Hodgkin、1910〜1994年)は、エジプトのカイロに生まれ、イギリスで活躍した結晶学者・化学者です。オックスフォード大学で化学を学び、ケンブリッジ大学でX線結晶解析の手法を修得した後、オックスフォードで長く研究を続けました。
X線結晶解析とは、物質にX線を照射したときの回折パターンを解析して、原子レベルの構造を明らかにする手法です。ホジキンはこの技術を生体分子の解析に応用し、当時としては非常に複雑な分子の構造決定に成功しました。
主な業績は以下のとおりです。
- ペニシリンの分子構造の決定(1945年頃)
- ビタミンB12の立体構造の解明(1956年)
- インスリンの結晶構造の解析(1969年)
1964年、これらの業績によりノーベル化学賞を受賞しました。女性がノーベル化学賞を受賞したのは、マリー・キュリー、イレーヌ・ジョリオ=キュリーに次ぐ3人目であり、単独受賞は当時のイギリスで大きな話題となりました。科学と平和活動の両面で尽力し、後の科学者たちに大きな影響を与えた人物です。
使い方・例文
「ホジキンの業績はペニシリンの構造を確定させ、抗生物質の発展に不可欠な知識的基盤を与えました」のように、化学・生化学の歴史を語る文脈で登場します。
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